ソフトBバンデンハーク開幕7連勝
「ソフトバンク3-0ロッテ」(26日、ヤフオク)
どよめきは次第に大きくなっていった。五回を終えて無安打。それでもソフトバンクのバンデンハークは冷静だった。「八回くらいなら意識するけど五回だったから。いつも通り、一球一球に集中した」。8回2安打無失点。10奪三振と圧巻の内容で、新外国人投手の新記録となる開幕7連勝を達成した。
登板予定だった21日の楽天戦が雨天中止となったため、中11日と間隔が空いた。「珍しく、試合前に緊張していた」と言うが、始まればいつもの右腕だった。走者を二塁に進めたのは四回の一度だけ。100球を超えても150キロ超の速球を繰り出し、ロッテ打線を力でねじ伏せた。
チームの貯金は39。そのうち7個を稼いでいるバンデンハークを、工藤監督は「大きな力。安心して見ていられる」とたたえた。オランダ生まれで、米国、韓国、日本でプレー。「どこへ行っても、自分から積極的にその国について学ぶ」という助っ人が、球史に確かな足跡を残した。