巨人・菅野 鬼門・神宮でまた勝てん

 「ヤクルト5-3巨人」(6日、神宮)

 鬼門突破はならなかった。巨人のエース・菅野が六回途中4失点で7敗目。「今日は全部ダメでしたね」と、肩を落とした。通算10000試合を勝利で飾った前夜から一夜明け、この日の敗戦は通算4000敗目。2日連続で節目の数字に到達する皮肉な結果となった。

 坂本、長野の2者連続弾で勝ち越し、首位攻防戦での3タテも見えてきた矢先だった。六回1死一塁、デニングにバックスクリーン右に弾丸ライナーの逆転2ランを食らった。「一発だけはダメだったのに。違った攻め方もあった」と唇をかんだ。

 プロ入りした2013年から、神宮での登板は3年間で5試合だが、これで0勝3敗と白星がつかない。「勝ちきれないのは弱さ。次の回に逆転されるのは、神宮で何回やってんのって思う」といら立ちをにじませた。「苦手意識はない。正直。相性抜きにして、いい投球ができなかった」。言い訳はせず、エースとして責任を背負い込んだ。

 それでも、首位攻防戦3連戦を勝ち越しで終えたのは大きい。「こういう結果になったのは申し訳ないし残念だけど、1週間あるので切り替えて、また頑張ります」。まだまだ続きそうな混セ。ひとつでも多くの白星をつかむため、エースは次回登板に視線を向けた。

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