三田西陵・成田“関本打法”で3安打

 「高校野球・兵庫大会2回戦、神港学園10-3三田西陵」(15日、高砂)

 兵庫大会では、プロ注目の成田尚輝外野手(3年)率いる三田西陵が、神港学園に七回コールドで敗れた。阪神・関本をほうふつとさせる打撃フォームから、一時は同点となる適時三塁打を含む3安打と奮闘したが、終盤の大量失点に屈した。昨夏の代表校で、春の近畿大会を制した神戸国際大付は、非情の継投で尼崎小田を退け初戦を突破した。

 サングラスの奥から涙があふれ出てきた。翼状片(よくじょうへん)という目の病気で紫外線を遮らなければならないハンディ、さらに両親の都合で3度の転校を強いられながら、高校通算40本塁打を放った成田。そんな苦労人スラッガーの挑戦は、まさかの初戦敗退で終わりを告げた。

 攻撃の軸として打線を引っ張った。1点を追う五回には1死一塁から左中間を深々と破る適時三塁打を放ち、三塁ベース上でこん身のガッツポーズを見せた。バットをいったん、腰の位置まで落としてからスイングする姿は阪神・関本にソックリ。「監督さんの教えでずっと冬場からこの打ち方でやってきた」と今春から本塁打を量産し、スカウトから注目される存在になった。

 ネット裏では阪神、日本ハム、広島のスカウトが視察。阪神・熊野スカウトは「関本みたいな打ち方だけど、パワーがあるからバットが出てくる」と評した。「いい仲間に出会えて良かった。上(プロ)を目指して挑戦していきたい」と成田。最後はやりきったという表情を浮かべてグラウンドを後にした。

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