西武・中村、3戦連発で2冠

 「交流戦、DeNA3-9西武」(7日、横浜)

 大好きな横浜で、おかわり君が3戦連発だ。リードを3点に広げて迎えた四回2死一塁。西武・中村がフルカウントから内角高めの真っすぐを「いただきます!」とばかりに左翼席中段へ運び去った。レフトの筒香も見送るだけの完璧な18号2ラン。交流戦最多の通算本塁打数を66本に伸ばした。試合後は報道陣に「どうしたの?」とボケを一つかます余裕もあった。

 これで大阪桐蔭の後輩、日本ハムの中田とリーグトップで並んだ。58打点は単独トップ。対DeNA戦は横浜時代も含めて通算20本塁打に達した。両翼までの距離が約94メートルと短い横浜スタジアムでは14本目。中村本人は「たまたま」と謙遜するが、田辺監督は「好きな球場は力まなくていい。狭い分、つかまえれば入るだろうという気持ちがあるんじゃないかな」と心理面を推測した。

 今季はメモリアルイヤーだ。この日で通算300本塁打まで残り10本。通算1000安打は残り38本に迫った。二つの大台について開幕前から「ホームラン(300号)の方が先のような気がする」と中村は口にしていたが、得意の交流戦で12戦7発。もはや手が付けられない。量産態勢に入った主砲が自らの“予言”を実現させる勢いだ。

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