昇格即4番大田猛打ショーでG単独首位
「巨人5-3中日」(30日、東京ド)
ガムシャラに突っ走った。1軍に昇格したばかりの巨人・大田が4番で今季初出場を果たし、4打数3安打。期待の和製大砲が、今季初の単独首位になったチームの勝利に貢献した。
四回2死で中前打を放ち、村田の3ランにつなげた。六回は左越え、八回は右越えに二塁打を放った。2本の二塁打は、いずれもヘッドスライディング。泥だらけになったユニホームに、「これが僕のスタイル。スマートにやれるタイプじゃない」と新4番は振り返った。
昨年、2試合だけ4番を打った。この日の4番は、ベンチ裏のホワイトボードに書いてあるのを見て知った。「素直にうれしく受け止めました」。28日までの4番、坂本が離脱。2軍で5本塁打と好調の大田が呼ばれた。練習前に原監督にあいさつ。「おお泰示(大田)、いつまで(1軍に)いるんだ?」と問われると「最後までいます!」と答え、ガッチリ握手した。
キャンプから4番候補に挙がりながら、左太もも裏肉離れで3月12日からリハビリ生活。テレビで1軍の試合を見る日々だった。無念の思いを爆発させるような猛打賞。「1年間通して活躍できるように」。けが人続出で始まった4月も、終わってみれば首位。その打線の中心に、大田がいた。