ロッテのドラフト２位・田中英祐投手（２３）＝京大＝が１軍初登板となる２９日の西武戦（ＱＶＣマリン）に向け、２４日のイースタン・日本ハム戦（鎌ケ谷）に登板し、最終調整する。相手先発は斎藤佑。２３日、さいたま市のロッテ浦和球場で練習した田中は、佑ちゃんとの投げ合いを１軍デビューのステップとすることを誓った。

　佑ちゃんといえば、田中にとっては、０６年の夏の甲子園を制したスター。当時中学２年だった右腕は、決勝再試合をテレビで食い入るように観戦し「すごく面白い試合でした」と述懐する。２軍戦とはいえ「プロで投げ合えるとは思っていなかった。しっかり放れるようにしたい」と、デビュー戦への格好の弾みとする。

　これまで２軍戦に３試合登板し、計１９イニングで１失点。「たまたまですけど、自信になった部分もある」と田中。２４日は２～３イニングを登板予定で、英ちゃんＶＳ佑ちゃんの“注目対決”にテレビカメラ１０台、報道陣は約２０社４０人が集結する見込み。２９日当日も超満員が確実なだけに、濃密な予行演習となりそうだ。