燕・上田、田中浩の代役で「奇跡」V打

 「DeNA2-6ヤクルト」(4日、横浜)

 災いが福に転じた。ヤクルトの逆転勝利を呼び込んだのは、頭部死球を受けた田中浩に代わって途中出場した上田。同点の八回2死三塁から右線へ決勝の適時三塁打を放った。

 「思いも寄らない形でチャンスが来たので、自分が決めるつもりで打席に入った。奇跡。気持ちで打った」と上田は興奮気味にまくし立てた。

 四回2死一塁。山口のツーシームが田中浩の後頭部を直撃。倒れ込み、しばらく動けなかったが、自力で立ち上がると、ふらつきながらも一塁へ向かおうとした。真中監督は「今日は落とせないなという雰囲気で、チームがグッとまとまった」と振り返った。3戦連続2桁安打で3連勝。首位タイに浮上した。「明日も勝って勢いを付けたい」と上田。昨年のDeNA戦は8勝16敗と大きく負け越したが、今年のヤクルトはひと味違う。

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