M京大田中「30点」初シート“赤点”

 「ロッテ春季キャンプ」(18日、石垣島)

 ドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が、シート打撃に初登板した。打者7人に対して1安打だったが、秀才右腕は「納得いかない。30点」と厳しい自己採点を下した。

 反省の言葉ばかりが口を突いた。「力みすぎました。ブルペンでやってきたことが全然できなくて、思い通りの球は4球くらいしかなかった」。左肩が開き、頭がブレて帽子が飛んだ。キャンプ中に足の上げ方を変えたはずの投球フォームも、この日は「大学時代に戻ってしまった感じ」と反省。登板後はブルペンに直行し、101球を投じてフォームを修正した。

 右打者への外角低めへの直球がシュート回転した。しかし、これが結果的に打者を詰まらせ、大嶺翔を三ゴロ、清田を投ゴロに仕留めた。落合投手コーチは「本人は気持ち良くない球だったかもしれないが、結果は抑えていますから」と及第点を与えた。

 オリックス・曽我部スコアラーは「投げっぷりもよく躍動感もある。これから実戦で、走者のいる場面での投球などを引き続き見ていきたい」とチェック。22日には予定通り広島との練習試合(コザしんきん)で実戦デビューする田中。内容はともあれ、まずは第1関門を突破した。

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