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SB武田が初甲子園初星 大声援いなした

 勝利投手となった武田(右)の上着の裾を引っ張る秋山監督(撮影・吉澤敬太) 
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 「日本シリーズ第2戦、阪神1-2ソフトバンク」(26日、甲子園)

 敵地の大声援をいなした。人生初の甲子園が、人生初の日本シリーズ。七回1死一塁、リードは1点。あろうことか、ソフトバンク・武田は笑った。21歳。いわゆる、ゆとり世代。「いや、緊張しましたよ。応援がすごかったので若干押されましたけど…。途中から、逆に楽しもうと」。マートンをカーブで、福留は直球で。それぞれ遊ゴロに打ち取った。

 直球と縦のカーブ。ほぼそれだけでアウトを重ねた。四回、五回…。「打たれていいと思っていた」が、パーフェクトが続く。途切れたのは六回2死。能見の代打・狩野に左前打を許した。大歓声に「点でも入ったか」と苦笑い。続く西岡の右翼線二塁打で1点差。そこから持ちこたえる。並の感性ではなかった。

 中学時代の作文に「プロ野球選手になる」と書いた。よくある話だが、武田は「甲子園」を話題にしなかった点で異質だ。過程と捉えた高校野球。黒土に執着はない。登板2日前。確認でマウンドに立ち「投げやすい」としか思わなかった。

 酷にも思える甲子園の第2戦投入。根拠は相手に未知数なことと、そうした武田の性格だ。秋山監督は試合後、納得顔だった。「おととしもヒュッと出てきて、ヒョイヒョイとやったじゃん」。高卒1年目の2012年。七夕にデビューさせたら、そこから11試合8勝1敗、防御率1・07だった。

 11年前のシリーズ。当時22歳の杉内(現巨人)が直球とカーブで猛虎を手玉に取り、先発2戦2勝で最優秀選手になった。新たな猛虎キラーの誕生となった7回3安打1失点の白星。「楽しかったです。ただ、阪神一色じゃないですか。勘弁してください」。こんな調子で、また抑えそうだ。

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