今季７年ぶりに２桁勝利を挙げたソフトバンクの中田賢一投手（３２）がＣＳファイナルＳに自信を見せた。ＣＳではプロ野球歴代２位タイの４勝をマーク。現時点で中田はＣＳ第４戦の先発が濃厚で、６日はヤフオクドームでの全体練習に参加した。

　「経験がある分、精神的にすんなり入りやすいと思いますよ」。中日時代に挙げた４勝は、中日・吉見の５勝に次ぎ、元日本ハムのダルビッシュ（レンジャーズ）と並ぶ記録。２００７年には、第１ステージの２戦目、第２ステージの３戦目に先発してともに勝利している。続く日本シリーズでも第２戦で８回１失点と好投し勝利。中日の５３年ぶり日本一に貢献した。

　チームは０７年の制度導入後、ＣＳに５回出場したが、日本シリーズ進出は１１年の一度だけ。８勝１２敗と苦しんできた。「（勝ち方を）言って教えられるものではないですからね。全力で投げるだけ」。中田が得意の短期決戦でチームを日本シリーズに押し上げる。