交流戦来季18試合 苦手・虎に追い風?

 プロ野球の12球団代表者会議が11日、都内で行われ、現行24試合制の交流戦が来季から18試合制に削減されることで合意した。各カード3試合ずつとなり、2シーズンで本拠地と敵地を入れ替える。リーグ戦は125試合(5チーム×25試合)となり、交流戦と合わせたレギュラーシーズンの試合数は、今季より1試合減の143試合制となる。

 3時間超の議論の末、ようやく方向性が固まった。パの村山理事長(オリックス)は「いろんな問題が生じている。早く方向性を出さなければということで、18でやっていこうと確認した」と説明。削減を求めていたセの提案が、パに受け入れられた形となった。

 焦点は、日程消化の問題だった。ドーム球場の数がパよりも2つ少ないセは、雨天中止に泣かされることが多い。交流戦をのぞいた今季の雨天中止は、11日時点でパが5に対し、セは13試合。特にDeNAはシーズン終盤が過密日程となっており、リーグ戦の打ち切りも起こり得る事態だと主張。現状の24試合制は最少2連戦で行われ、移動日も多いことから、交流戦の期間を短縮することを要望した。

 また、12球団は来年以降、侍ジャパンの国際試合を11月に行うため、日本シリーズを含めた公式戦を11月1日までに終了する方針で一致している。楽天などはファンが24試合制の維持を求めているとも主張したが、最終的には受け入れざるを得ない状況だった。

 ただ、18試合制にすることで、新たな問題点もある。これまでは1シーズンで本拠地と敵地を交互に戦っていたが、来季からは隔年で本拠地と敵地で3連戦を戦うことになる。

 公平性の観点から、交流戦優勝の有無を問う意見もある。1シーズンでは本拠地が各チームとも9試合になるとはいえ、相手は違ってくる。セの三原理事長(DeNA)は「課題として認識している」とし、今後はスポンサーと協議していく考えを示した。

 阪神の四藤球団専務は、「阪神の意見というより、セで(18試合制で)まとめていたから」と説明した。セ、パとも一部球団からは“ドル箱”カードと呼ばれる阪神や巨人との対戦を増やしたい思惑も透けて見えるが「うちはセもパも同じ集客。営業的にはプラスマイナスはない」。一方で今季も9勝15敗と負け越したように、交流戦は相性が悪いことから「そこは間違いなくメリットが出てくるかも」と、冗談交じりに語った。

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