大谷に“10勝の壁”3度目挑戦も失敗

 「ソフトバンク6-4日本ハム」(10日、ヤフオク)

 チームの7連敗が決まると日本ハム・大谷は唇をかみしめベンチ裏へと引き揚げる。6回で自己最多130球を投げ、9安打5失点。プロ初の10勝を懸けた3度目の挑戦は勢いに乗る強力打線にはね返された。

 「(重圧は)関係ない。全てよくなかった。(相手打線は)あまり関係ないと思います」。前回先発した3日に敗戦を喫した相手に、またも土をつけられた。いつも冷静に答える右腕が、珍しくぶ然とした表情で、言葉少なに答えた。

 3者凡退は初回だけ。直球は最速158キロ。制球も不安定で、変化球を狙われた。同点で迎えた五回2死一、二塁。代打・松中に甘く入ったカーブを痛打された。三塁線を破られ勝ち越しを許すと、天を仰いだ。後半戦まだ勝ち星なしの大谷。二桁の壁に苦しんでいる。

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