楽天・松井裕樹投手（１８）が、先発に再転向することが２０日、わかった。大久保博元監督代行（４７）が星野仙一監督（６７）とも相談の上に決定したことを明かした。２１日から始まる後半戦、３戦目となる２３日の西武戦（西武ドーム）が決定的だ。

　黄金ルーキーが“本職”に戻る。大久保監督代行は「松井は先発ローテに入れるつもり。最初の西武戦で投げると思う」と語った。西武戦は美馬、青山も準備しており、３試合目の２３日となる。松井裕を含め、今後先発ローテをどうするかについては「星野監督とも連絡は取ってる。監督も戻ってくるだろうし、そこらへんは監督の判断すること」と、休養中の闘将の意向も反映されているようだ。

　松井裕は開幕ローテーションを勝ち取ったが、４試合で未勝利で２軍落ち。６月に昇格後も１試合だけ先発したが、ここでも勝てずに中継ぎに回った。中継ぎでは２日にプロ初勝利、７月はここまで１５試合中９試合に登板と、信頼を得ている。大久保監督代行は「まだまだ育成段階」と語り、２３日をテスト登板として、適性を見極めるつもりだ。

　左腕はこの日、コボスタ宮城で行われたチーム練習でブルペン入りするなど調整。最下位に沈むチーム。巻き返すための、切り札になれるか。