いじめで部員自殺の総合技術、夏出場へ

 学生野球の処分を決める日本学生野球協会の審査室会議は9日、2月に当時の1年生部員が自殺し、部内いじめが要因の一つとされた広島県立総合技術高校(三原市)を7月10日まで対外試合禁止とすることを決めた。

 全国高校選手権大会の出場をかけた広島大会は7月11日開幕で、参加は可能となった。ただし、部室などでいじめたとされる5人を含む現在の2年生は全員、広島大会への選手登録を認めないことも決定した。

 いじめによる自殺が起きた事案の審議は初めて。審査室会議では総合技術高からの「(当時の)1年生の間でいじめがあったと認定される」との報告書に基づいて処分を協議した。1年生と上級生の部室が別れていることから上級生は関与していないとして、3年生が夏の大会に出場できるよう、対外試合禁止の期間に配慮した。

 対外試合禁止処分を受けた高校の処分期間と理由は次の通り。

 美里(沖縄)2月27日~3月26日=部員の部内いじめ▽総合技術(広島)2月24日~7月10日=部員の部内いじめ▽遠江総合(静岡)4月26日~5月25日=部員の部内暴力

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