ハム大谷が先発15試合目でプロ初黒星

 「日本ハム1‐5ロッテ」(27日、札幌ド)

 立ち上がりが全てだった。初回の2被弾が致命傷となり、日本ハム大谷が昨年デビューから先発15試合目でプロ初黒星を喫した。「チームは3タテを食らってますし、ロッテに勝ちたかった」。昨季の対戦防御率5・73と苦しめられたロッテに、7回を9安打9奪三振5失点。負けず嫌いの19歳は唇をかみ締めた。

 プロ初の中6日先発。「体調は良かった」というが「初回は腕が振れなかった。ゲームに入りきれなかった」と振り返る。先頭の伊志嶺、鈴木に連打を浴び、無死一、二塁。井口にはフルカウントからの6球目、真ん中フォークを左翼席中段まで運ばれた。

 スタンドからため息が漏れたのもつかの間、1死後に角中にも147キロ直球を右翼席へ。昨年6月26日以来の1試合2被弾を許した。その後は徐々に状態を取り戻した。中6日を考慮して六回で降板予定も、七回は続投を志願。1死無走者で井口を、この日最速155キロで空振り三振に仕留めた。

 尻上がりの投球だっただけに初回が悔やまれた。自身の連勝は5で止まり、チームも対ロッテは開幕6連敗。負の連鎖を止めることができなかった。「初回から見れば立て直すことができた。全く何も残らない試合ではない」とは栗山監督。次回も中6日先発が有力な二刀流。同じ失敗は絶対に繰り返さない。

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