蔦チルドレン 水野氏、畠山氏らが集結

 「選抜高校野球・1回戦、池田4‐3海南」(22日、甲子園)

 池田(徳島)がサヨナラ勝ちで海南(和歌山)を下した。応援席には優勝メンバーが集結。82、83年夏春連覇時のエース畠山準さん(49)=DeNA球団職員、水野雄仁さん(48)=野球評論家=ら多くのOBが顔をそろえた。第1試合は駒大苫小牧・伊藤大海投手(2年)が9回3安打無失点と好投。創成館に完封勝利した。

 かつて全国に「IKEDA」の名をとどろかせたメンバーが甲子園に再集結した。約6000人が収容できる一塁側アルプス。超満員の中に畠山さん、水野さん、83年時に主将だった江上光治さん(48)=日本生命=の3人が顔をそろえた。

 それぞれの卒業後に甲子園で戦う母校の応援はこの試合が初めて。白いメガホンを手にした畠山さんは「僕たちのころはスコアボードが手書きだった。久しぶりの甲子園。うれしい」とほおを緩めた。

 水野さんも後輩の活躍に大興奮した。2‐3の九回にサヨナラ勝ち。終盤の集中打でつかんだ勝利に「最後まで諦めず戦ってくれた。久しぶりに校歌を聞けて感動しました。心の中で歌っていました」。聖地の空に響いた「しののめの 上野が丘に~」のフレーズを懐かしんだ。

 74年春準優勝時の“さわやかイレブン”主将で野球部OB会長・森本秀明さん(57)、全盛期の部長として蔦監督を支えた白川進さん(76)、名将の孫で映画監督として蔦監督のドキュメント映画を制作している哲一朗さん(29)の姿もあった。

 池田野球部を愛するすべての人でつかみ取った勝利。3月22日は特別な1日になった

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