海南エース岡本骨折…登板は絶望的

 「センバツ甲子園練習」(18日、甲子園)

 池田(徳島)との、27年ぶり出場同士の対戦で話題となった海南(和歌山)に、思わぬ災難が降りかかった。チームの大黒柱で打っても4番を任される予定だった岡本真幸投手(3年)が16日の練習試合で利き腕の右手首と親指の間に死球を受け、骨折の診断が下ったのだ。

 森本直寿監督(54)は、沈痛な面持ちで「かすかな希望は持っていますが、8、9割(投げる機会は)ないです」と話した。また、打者に専念させる起用も否定。

 ただ、チームの精神的支柱でもあり「メンバーからは外しません。本人に『投げれん悔しさを味わってこい。それを夏に生かせ』と伝えました」と同監督。

 ナインの甲子園練習を見守っていた岡本は、終了間際、ブルペンへ上がり1度だけ、シャドーピッチングを行った。

 高校野球ファンの注目を集める一戦でのマウンドが絶望的となり「何があるか分からない」と言いながらも「投げないなら、うちのピッチャーを全力で応援します」と、悔しさを押し殺して懸命に切り替えを図っていた。

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