中日・吉見、右肘手術で球速アップ期待

 中日・吉見一起投手(29)が12日、沖縄県読谷村内での自主トレを公開した。昨年6月にトミー・ジョン手術といわれる内側側副靱帯(じんたい)の再建術を受けた右肘は順調に回復している。

 気温21度。青空の読谷球場で吉見の笑顔が広がった。キャッチボールの距離は次第に伸びていき、60メートルに達した。球には勢いがある。誰も7カ月前に右肘を手術をした選手だなんて思わないだろう。

 「距離は全然大丈夫。思った以上に投げられています。天気もいいし、暖かい。環境がいい沖縄にもっと早く来ればよかったです」

 昨季は2年連続3度目の開幕投手を務めたものの、5月に入り右肘の張りで離脱。6試合で1勝4敗、防御率4・71に終わった。

 6月、トミー・ジョン手術を受け、術後2カ月は右肘の可動域を戻すリハビリに励んだ。8月下旬にシャドーピッチングを始め、9月半ばにキャッチボールを開始。ここまでは順調そのもの。それどころか進化への手応えを感じている。

 「手術後にボールが速くなる選手がいますよね。そこを期待している僕もいます。もちろん僕はこれまでコントロールにこだわってきたし、これからもそうですけどね」

 トミー・ジョン手術後、球速が3、4キロアップする例も数多い。ここ数年の吉見は最速で140キロ台前半。持ち前の制球力に加え、140キロ台後半の直球を取り戻せば鬼に金棒だ。それだけではない。心技体でフルモデルチェンジして帰ってくるというのだ。

 「これだけの手術をして『打たれたらどうしよう』なんて考えない。もう怖いものはない。投げる楽しみが100%。1%の不安もありません」

 復帰予定は6月だ。焦らず、じっくり‐。吉見には、この日の沖縄の空のように、明るい未来が待っている。

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