王さんもバレ砲を祝福「圧倒的な数字」

 穏やかな表情だった。通算868本塁打を誇る世界のキング、ソフトバンクの王貞治会長は15日、所用で訪れた鹿児島市で49年ぶりの記録更新を聞いた。カリブ海の小島からやってきた桁外れのアーチスト。歴史の扉をこじ開けた男に祝福の言葉を贈った。

 「2試合にほぼ1本のホームランは驚異的なペース。プロ野球新記録といった話題を超越した圧倒的な数字だ。長距離打者としてのコツをものにしたのだと思う」

 シーズン55本塁打を放ったのは東京五輪が開催された1964年。現在より4試合少ない140試合制での快挙だった。以後、球場の規格が変わり、ボールは飛ぶようになったと言われる。

 その中で日本選手はもちろん、米メジャーを中心に幾多の力自慢が海を越えて訪れ、記録に挑んだが、壁は高かった。

 巨人監督だった80年にランディ・バース(阪神)が54本、ダイエー監督時代の2001年にタフィ・ローズ(近鉄)、02年にアレックス・カブレラ(西武)がタイ記録の55本を放った。いずれも「記録を守るため」とされたその後の四球攻めが取りざたされたが、王氏自身が指示するはずもなく、人知れず心を痛めた。

 周囲が騒ぐほど、シーズン本塁打記録への執着はなかった。「過去よりも現在が気になる性分」と自宅には野球関連のトロフィーなど一切置かない。13年連続を含む15度のリーグ本塁打王が目指したのは、絶対数よりも傑出することだ。「2番との差は意識した」と同条件で争うライバルとの差にこだわった。

 ちなみに通算657本塁打で歴代2位の野村克也氏(元南海など)とは211本差。仮に現役20シーズンとしても毎年10本差以上をつけた計算になる。現在、バレンティンと37本塁打でリーグ2位のブランコ(中日)とは20本差。そこを「圧倒的」とたたえた。

 約半世紀ぶりに記録は破られた。とはいえ、優美な一本足打法の偉業が色あせることはない。「この(バレンティンの)数字がどこまでいくのか、ファンとともに楽しみたい」。永遠にキングの風格漂う73歳が、持ち続けてきたバトンを渡した。

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