楽天・則本、新人王“当確”の13勝目
「楽天3‐1日本ハム」(8日、K宮城)
もはや当確だ。楽天のルーキー・則本が八回途中1失点でパ・リーグ新人では断トツの13勝目を挙げた。開幕前から目標とする新人王が現実味を帯びてきた。「意識しないことはないけど、シーズン終わってからなので、それまでは目の前の試合、打者と戦っていくだけ」とチームへの貢献だけを見据えた。
試合後は、自ら悔しさを口にした。「もったいない本塁打。ダメですね」。八回1死、佐藤に右中間席へ運ばれた。「0で行っていれば九回も行かせていた。完封して欲しかった」と星野監督。散発の5安打に抑え、自身初の完封勝利も見えていた状況で交代。13勝目の喜びよりも、打たれた一発が頭に残った。
注文をつけた形の指揮官だったが「やっぱり期待を裏切ったかな」と、ジョークも交えて及第点を与えた。田中に次ぐ、欠かせない2本目の柱。新人王争いのライバル、ロッテ・西野は6日に登録を外れているだけに、レースは独走状態といえる。女房役の嶋は「15勝して新人王を取ってほしい」とエールを送った。
日本ハムに3連勝し、マジックは18に。お立ち台に立ったのは、則本と本塁打の嶋。「もう消えないマジックにしたい」と嶋が言えば「もっともっとチームに貢献する」と則本はさらなる勝利を約束した。次は敵地・千葉に乗り込んで、ロッテとの3連戦。マジックを一気に減らしてみせる。