阪神・立石 “プロ初”1試合2発&サヨナラ弾「あ、こうやってホームラン打つんだって」ポスト佐藤輝へ大爆発「長打にこだわって」
「フェニックス・リーグ、阪神6-5楽天」(27日、メディキットスタジアム)
黄金ルーキーが希望の快音を打ち鳴らした。阪神・立石正広内野手(22)が27日、フェニックス・リーグの楽天戦(日向)で“プロ初”の1試合2発&サヨナラ弾をマーク。ポスティングシステムによる米大リーグ移籍に挑戦する佐藤輝明内野手(27)の穴を埋めるべく、2年目の飛躍を目指す。
南国の青空に描かれたアーチに、明るい未来が重なった。希望の白球は、フェンスによじ登りグラブを目いっぱい伸ばした中堅手を悠々と越える。立石が劇的なサヨナラ弾。優しい笑顔が、西日に照らされ輝いた。
「カウント有利だったので、割り切っていけたのが良かったと思います」
期待感がグラウンドに充満していた。2点を追う九回2死一、三塁。渡辺翔が2ボールから投じた外角高め140キロ直球を迷いなく振り抜いた。打球は高々と舞い上がり、バックスクリーンへ直撃。敗戦まであと1死の場面で、衝撃の逆転3ランをたたきこんだ。
「あ、こうやってホームラン打つんだって、そういうのもありました」
眠っていた感覚を呼び覚ましたのは、0-5の六回1死で放った一撃だった。内に対し、カウント3-1から高め直球を豪快にスイング。「もう引っ張りたいなと思っていったんで、感触も良かったです」。手応え十分の打球は瞬く間に左翼奧の林へと消えていった。
反撃のソロは、7月11日のファーム・オリックス戦以来となる一発だった。一番の魅力が影を潜めていた期間は「入りそうだなと思っても、フェンス手前で失速したり、ワンバウンドでフェンス直撃だったりだったので、何かしら力が伝わってなかった」と回顧。久々のアーチで「自分が思っているより、ちょっと早いかなと思ったぐらいのタイミングの方が引っ張れたので、そこはうまく次にも生かせるのかなと。力が伝わるポイントが長く、というイメージ」と好感触をつかんだ。
「成功体験として良かったですし、自信を持っていければ。試合でしか得られないものもあるし、秋季キャンプに入っても、その感覚を忘れないままやりたい」
メジャー挑戦の佐藤輝が抜ければ、三塁の定位置が空白。“後釜”として藤川監督からも「高いレベルでの向上」を求められる中、この日の2発をきっかけとしたいところだ。「やっぱり自分は長打にこだわっていかないと。クリーンアップを打つような打者になりたいと思っているので」。テルがいなくなっても、マサがいる-。両手に残る手応えを、来季の飛躍につなげていく。
