阪神・ルーカス スイーパーで梅野のバットへし折った 2度目ライブBPで躍動38球「思い通りに投げられた」
「阪神春季キャンプ」(19日、宜野座)
開幕ローテ候補に挙がる阪神のイーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=が19日、今キャンプ2度目のライブBP(実戦形式の打撃練習)で上々の投球を見せた。打者のべ12人に安打性2本。スイーパーを鋭く曲げ、多彩なクイックで“日本流”の予行演習も見せた。他球団のスコアラーは元広島の沢村賞投手、クリス・ジョンソンに形容して警戒心を強めた。
甘いマスクとは対照的に、ルーカスのボールには威圧感が宿っていた。躍動感に満ちたフォームで38球。「自分の思い通りに投げられたので、全体的に良かったと思います」と満足顔を見せた。
伏見、梅野、前川、嶋村と順番に対戦し、安打性は前川に2本。梅野には、鋭く横に変化するスイーパーでバットを折った。「自分の武器ではある。まだ日本の打者がどう反応するか分からないけど、しっかり投げ切れたら」と、スイーパーを投球の軸として活用していく考えだ。
同時に目を引いたのは右打者への内角攻め。クロス気味の軌道から直球、カットボールを投げてカウントを整えた。「しっかりインコースに投げられてるのは、感覚がいい証拠」と手応え十分。懐をズバズバ突いた投球が、他球団に強烈なインパクトを残した。
広島・土生スコアラーは「カットボールも直球の軌道から曲がってくるように見えるので、右のインサイドは苦しそうなのかなと。(右打者の内角に)投げ切れるんだったら、相当厄介な投手になってくる」と言及。「腕が遅れて出てくる。昔、ウチにいたジョンソンみたいな感じなのかな」と、2016年に15勝を挙げて沢村賞に輝いた元広島の左腕になぞらえて警戒度を上げた。
ライブBPではインターバルを挟んで“2イニング目”に入ると、セットポジションに変更。走者一塁の想定では素早いクイック、二塁走者を仮定した際には足を上げて投球した。日本野球に順応する上で欠かせない作業を念入りに施す姿。殊勝な性格も垣間見えた。
チームは21日からオープン戦3連戦を予定。藤川監督は「投手に関しても、振り分けながらという次の3日間のゲームになると思いますね」と話した。早ければ23日の日本ハム戦(名護)に登板する可能性もある。
次クールに向け「ケガのないように努めていけたら」とルーカス。端正な顔立ちだけが魅力でない。兼ね備えた技術を操り、先発陣を厚くする。
◆イーストン・ルーカス(Easton Lucas)1996年9月23日生まれ。29歳。米カリフォルニア州サウザンドオークス出身。191センチ、94キロ。左投げ左打ち。ペパーダイン大から19年ドラフト14巡目指名を受けマーリンズと契約。同年オフにオリオールズに移籍。23年シーズン中には藤浪晋太郎とのトレードでアスレチックスに移り、同年メジャーデビューを果たした。その後タイガースを経て、昨季はブルージェイズに在籍。
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