阪神 新助っ人ルーカスを獲得発表 最速156キロ、左の先発として期待 単年1億8840万円、背番号42
阪神は23日、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=と来季の選手契約を締結したと発表した。単年契約で年俸120万ドル(約1億8840万円)。背番号は42に決まった。最速156キロを誇る本格派左腕。今オフのチームの補強ポイントでもあり、連覇への戦力補強は着々と進んでいる。
頼もしい左腕が、虎の先発ローテに加わる。新助っ人補強第3弾はルーカスの獲得だ。球団を通したコメントから、伝統のタテジマに袖を通す喜びが伝わってくる。
「2026年シーズンに阪神タイガースに加入することができ、心から感謝するとともにとても興奮しています。タイガースは非常に歴史と伝統のある球団であり、その一員としてプレーする機会をいただけたことを大変光栄に思っています」
ルーカスは藤浪(現DeNA)とのトレードでアスレチックスに加入した2023年にメジャーデビュー。今季はブルージェイズで6試合に投げ、3勝3敗、防御率6・66の成績だった。3Aでは17試合で2勝3敗、防御率3・78。64回1/3を投げ、イニングを上回る68三振を奪った。
最速156キロを誇り、チェンジアップ、スライダー、スイーパー、カットボールと変化球も多彩だ。制球にやや不安を残すものの、パワーで圧倒する投球は魅力十分だ。
球団の期待は大きい。今季、規定投球回に到達した左腕はゼロ。竹内球団副本部長は「左の先発投手として期待をしております。ストレートも速いですし、変化球も多彩。打ち取り方も分かっている」と特徴を説明。年内に契約がまとまったことで、春季キャンプに間に合う見込み。「大きなトラブルがなければ、大丈夫だと思います」と安堵(あんど)した。助っ人の加入により、大竹、高橋、伊藤将、富田、門別ら左腕の刺激にもなるはずだ。
虎の戦力整備は着々と進んでいる。既に遊撃のレギュラー候補・ディベイニー、右のセットアッパーとして期待がかかるモレッタを獲得。ドリスの契約も延長し、現状の支配下の助っ人は4人。さらに先発右腕の獲得も目指しており、悲願の連覇へ向けて、補強の手を緩めることはない。
「チームの勝利に少しでも貢献し、日本一を成し遂げるために全力を尽くします」とルーカス。日本一の使者として、新天地で成功を収める。
◆イーストン・ルーカス(Easton Lucas)1996年9月23日生まれ。29歳。米カリフォルニア州サウザンドオークス出身。191センチ、94キロ。左投げ左打ち。ペパーダイン大から19年ドラフト14巡目指名を受けマーリンズと契約。同年オフにオリオールズに移籍。23年シーズン中には藤浪晋太郎とのトレードでアスレチックスに移り、同年メジャーデビューを果たした。その後タイガースを経て、今季はブルージェイズに在籍。
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