阪神・前川右京 40人枠争い生き残る フェニックス合流→日本S初出場へマルチで存在感
「フェニックス・リーグ、阪神3-0ロッテ」(21日、都城運動公園野球場)
自身初の日本シリーズ出場に向けて意地を見せた。この日、宮崎に合流した阪神・前川右京外野手(22)がマルチ安打と結果を残した。40人の日本シリーズ出場枠に入るためには結果が重要。初日からサバイバルを一歩リードした。
まずは二回1死の第1打席。カーブを捉えた。高く上がった打球は右翼前へポトリ。四回の先頭第2打席でも打ち上げた打球が風に流され、左翼線にポトリ。「(内容は)良くはないですよね」と話したように、2本とも会心の当たりではなかった。それでも2度得点に絡んで存在感を示した。
CSでは6打数無安打と結果を残せなかった。藤川監督は「練習しなければ淘汰(とうた)されるだけですから」と厳しく発した直後、前川を2軍に送っていた。
この時間も再浮上のきっかけをつかむために必要なステップだ。若虎は腐らず、テーマを持って宮崎に入ってきた。「インサイドアウトの練習と、CSでは結果が欲しくて縮こまっていた。解放できるように」と反省し、積極打法で打開を図った。
「2本打てたけど、全然納得いってない。考え方と方向性だけは良かった」とまだまだ良化の余地はある。「やっぱりハードな打球。打席の内容を良くしないと。悔しいまま終わりたくないですし、頑張りたい」。悩み苦しんだ今季。最後は笑って終わるため、懸命にアピールする。
関連ニュース





