阪神・村上3冠確定 7回2失点で14勝目&144奪三振、最多勝率「いい1年になった」 師匠・青柳に“恩返し”
「阪神6-2ヤクルト」(2日、甲子園球場)
3冠に当確ランプをともして“有終の美”を演出した。開幕投手を務めた阪神・村上頌樹投手が、年間を通して先発ローテを守り抜いた末、中5日で向かった最終戦マウンド。「3つ取れたんで良かったです。去年一番負けていたのが、今年は一番勝てるようになったので、セ・リーグで」。最高勝率に加え、14勝目で最多勝、8奪三振で最多奪三振をそれぞれ確実にして、栄光をつかみ取った。
援護にも恵まれ、立ち上がりからテンポの良い好投を光らせた。トップを2差で追っていた三振数は、初回に村上を空振り三振に斬ると、二回先頭のオスナからも空振り三振を奪って、難なくトップタイに。単独トップに躍り出る139個目は、青柳から見逃しで決めた。六回まで毎回奪三振をマーク。144まで積み上げてのフィニッシュとなった。
師弟関係にあるヤクルト・青柳との初めてのマッチアップ。自身の才能を開花させてくれたのが、静岡・沼津での青柳との自主トレだった。22年の3冠投手からの教えを丁寧に吸収して成長。「ヤギさんは3冠も取ってるし、すごいと思ってて。自分もタイガースにとって抜けられたら困る投手になりたい」。羨望(せんぼう)のまなざしを向けてきた師匠に堂々投げ勝って、“同じ肩書”を手中に収めた。
7回2失点で、2年ぶりのVシーズンをきっちりと白星で締めた。「最初と最後の試合を任されて両方勝てたんで。いい1年になったのかなと」。晴れやかな心でレギュラーシーズンを終え、次なる戦いへの準備に入る。
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