【中田良弘氏の眼】今の状態なら「6番・前川」期待できる 阪神ポストシーズンに大きな収穫
「阪神6-2ヤクルト」(2日、甲子園球場)
今季最終戦の本拠地で、阪神がリーグ王者の強さを見せつけた。先発・村上頌樹投手が7回2失点でリーグトップタイの14勝目。佐藤輝明内野手初回の先制犠飛で自身初の100打点、五回には40号2ランを放った。中でも、デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は、前川右京外野手の今季1号3ランを「大きな収穫」とし、ポストシーズンに向け打線を考察した。
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阪神・藤川監督にとって、前川が結果を出したことは、ポストシーズンに向けて大きな収穫となっただろう。
初回2死一塁はカウント1-1から外角のツーシームを右前に運んだ。以前と比べて、ボールの見送り方が良くなっているように見えた。
結果が出てない時は「打ちたい」という気持ちが強すぎて、打ちに行く時に体が前に出てしまっていたし、ストライクゾーンを外れた球にもバットが出ていた。
今日を含めて最近はボール球を追いかけていないし、落ち着いて見極められている。これが継続できれば自分のカウントに持っていけるし、結果が残せるだろう。
今季の阪神は1番から5番までは固定されたが、6番が課題だった。ポストシーズンでも相手投手の左右によって、前川は高寺、中川らとの併用となる可能性はある。
ただ、前川は左投手をそこまで苦にする印象がない。今季は左投手が対戦打率・264で、右投手は同・236。昨季も左投手が・271で、右投手は・268だ。今の状態であれば、ポストシーズンで前川を6番で固定しても期待できる。
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