阪神・佐藤輝 原口に最高のフィナーレを 40発100打点あと1で最終戦「お互いに、いいプレーができれば」

 シートノックで声を出す佐藤輝(左)と高寺(撮影・田中太一)
 巨人戦で2ランを放った代打原口(左)を迎える佐藤輝=23年8月10日
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 阪神の佐藤輝明内野手(26)が30日、今季限りでの現役引退を発表した原口のために日本一で花道を作ると誓った。シーズンは残り1試合で、短期決戦は最大で13試合はともに戦うことができる。自身の40本塁打、100打点という目標も果たし、偉大な先輩を華やかに送り出す。

 佐藤輝は原口についての思いを聞かれると、真剣な表情で大事に言葉を選んだ。入団から苦楽をともにした5年間。チームを盛り上げ、ここぞの一打に助けられた。23年はリーグ優勝と日本一も達成。多くの思い出がよみがえる中で、ゆっくりと口を開いた。

 「本当にさみしいですよね。お手本というか、中心になってやっていただいた選手。そういう存在がいなくなるのはさみしいし、また自分たちがそういうふうになっていければなと思います」

 近くで見てきたからこそわかる。「めちゃくちゃ練習するし、準備とかの部分では本当に一番の選手なんじゃないかなと思います」。大きな背中はプロでの準備の大切さを教えてくれた。先輩だからといって、偉そうにするわけでもない。時には後輩の自身にも助言を求めてくれた。

 「本当に研究熱心というか、僕によく質問をしてくれたり、最後まで成長しようというか、そういう人なので。本当にすごいと思います」

 レギュラーシーズンは2日の1試合が残っている。試合後には原口の引退セレモニーも実施される。「最後の1試合、お互いに、いいプレーができれば最高なんじゃないかなと思います」。勝つこと。それが一番の恩返しになる。

 佐藤輝にとっても大事な一戦になる。39本塁打と99打点で大台にダブルリーチ。「あんまり言わないでください…」。つい小声になり、いたずらな笑みを浮かべた。もちろん達成したいに決まっている。多くても5打席といったところか。今季の集大成として、豪快な一発で決めてくれるはずだ。

 相手は青柳が先発の予定。前回対戦の9月22日には元チームメートからアーチを描いた。「いいイメージを持って、しっかり準備していきたいなと思います」。自身の記録のため、そして尊敬する先輩のため、歓喜のゴールテープを切る。

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