阪神・村上 7回3失点4敗 最多勝争いへ足踏み…12勝並べず 奪三振首位浮上も最優秀防御率は一歩後退

 「阪神0-3DeNA」(9日、甲子園球場)

 消化試合とはいえ、負けていいというわけではない。阪神・村上は4敗目を喫したこと、それも投手のケイに打たれたことを悔やんだ。「ピッチャーに打たれたんで、そこは十分反省したい」。勝利数トップの才木と東の12勝に並べず。表情は曇っていた。

 初回は先頭から連続三振。この時点で奪三振数はトップの中日・高橋宏に並んだ。立ち上がりをあっさりと三者凡退で締め、このままスイスイといくかと思われたが、二回につかまった。無死からオースティンと佐野の連続二塁打で先制点を献上。そして、悔やまれるのは京田を申告敬遠で歩かせた後の2死一、二塁だった。

 フルカウントから直球が高めに浮いたところを、ケイに左中間へ運ばれた。一気に2者が生還し、一挙3失点。「結果から見ると、1失点で防げたはずの二回に甘くなって(投手に)タイムリーを打たれてしまった投球が悔しいです」。最優秀防御率争いは一歩後退。勝率はトップのままだが、13勝以上が条件のため足踏みする形となった。

 三回以降は立ち直ったが、短期決戦では大量失点が命取りになる。「立ち直れたのは3失点してからなんで、初回からしっかりできるようにしていきたい」。エースとして、7回4安打3失点の出来は許せなかった。

 一方で七回1死からは連続三振で締めくくるなど、116球の力投で7奪三振。今季124奪三振でリーグトップに躍り出た。奪三振王となれば自身初の快挙。「取れるんだったら取りたい」と意欲的だっただけに、この部門に置いては上々の投球内容になった。

 11勝4敗。数字だけ見れば、文句のつけようがない。優勝も決まり、虎党は負けても大きな拍手を送ってくれた。だからこそ、プロとして、エースとして妥協はしたくなかった。「勝ちたかったんで。そこができなかったんで、次に向けて頑張ります」。残り16試合。与えられた登板機会で全力を尽くす。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス