阪神・村上 1勝差才木に「負けるつもりはない」タイトル奪取へ 最多奪三振もトップ2差「しっかり狙いたい」
9日のDeNA戦(甲子園)に先発する阪神の村上頌樹投手(27)が8日、個人タイトル奪取へ強い意欲を見せた。リーグ優勝が決まっても、個人タイトルにポストシーズンと、モチベーション高く取り組む右腕。目標を明確化した上で、さらに状態を上げていく。
歓喜のリーグ優勝から一夜明け、村上の視点は少し変わった。「チームは優勝したんで、ここからは個人の成績も関わってくる。(タイトルは)なんでも取れたらうれしい」。個人タイトル獲得へ気合十分だ。
最大のライバルは、同学年で仲良しのチームメート。ここまで11勝を挙げている右腕は、才木とDeNA・東とはわずか1勝差となっている。現時点で最多勝、さらには最高勝率(13勝以上が必要)が狙える位置。「(才木に)どうぞっていうのはおかしい話だと思うので、負けるつもりはない。お互い真剣にやった結果、どっちかが取れれば」と語った。
また、奪三振もトップの中日・高橋宏とわずか2個差のリーグ3位。「あんまり意識してなかったけど、三振も意外にいい位置にいるので、しっかり狙いたい」と射程圏内。23年にMVPと新人王、さらには最優秀防御率に輝いた右腕。いまだ手が届いたことのないタイトル獲得へ、新たな挑戦となる。
先を見据えた登板にもなってくる。DeNAは約1カ月後のクライマックスシリーズで、当たる可能性もある相手。今季は2試合の登板で1勝0敗、防御率1・93と抑えていることもあり、「しっかり(相手に)嫌なイメージを作れるようにしていきたい」と力を込めた。
この日は甲子園球場で行われた投手指名練習に参加。キャッチボールやダッシュで汗を流した。7日は2年ぶりのリーグ優勝を果たし、ビールかけにテレビインタビューと深夜まで大忙し。自宅に帰ったのは午前3時ごろで「眠たいです」と笑顔で本音をポロリ。ただ、「優勝したんだなっていう実感は湧いています」と喜びをかみしめた。
個人タイトルを目指しつつ、ポストシーズンに向かっていく。「優勝したからって手を抜くつもりはない。しっかり相手を抑えられるようにしていきたい」。村上は気持ち新たに、王者の風格を見せつける。
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