阪神・佐藤輝明「見て喜んでもらえることが一番の喜び」「すごいなと思ってもらえるような存在に常になりたい」優勝手記

 「阪神2-0広島」(7日、甲子園球場)

 阪神・佐藤輝は歓喜の輪の中で笑っていた。虎の4番として、中心選手としての優勝。「もう、最高です。このためにやっているようなもんなんで、今日は最高です」。豪快な一発こそなかったが、五回1死では2番手のハーンから右中間へ二塁打。得点にこそつながらなかったが、優勝決定日にもバットで輝く。藤川監督が5度宙に舞う中、両手を上げて喜びを爆発させた。

  ◇  ◇

 プロの世界は気持ちでどうにかなる甘い世界ではない。結果が全て。自分の打撃を映像でよく見て理解することが大事だとずっと思っている。調子のいい時と悪い時がちゃんと分かるようになってきた。フォームが安定し、本塁打をこれまでより多く打てている。レベルアップを実感する。

 大谷翔平選手(ドジャース)の体の使い方をよく見ている。世界一の打者。体を回して後からバットが出るイメージ。自分も連動性を持っていいスイングができるようになり、軽く振っても飛ぶようになってきた。昨年12月に将来的なメジャー挑戦の希望を伝えたと明らかにした。結果を残さないと話にならない。

 打席で大切にしていることは集中力。積極的に仕掛ける意識で入っている。甲子園球場の広さ、左打者に不利な(右翼から左翼に吹く)浜風については厳しさを感じる。その中で本塁打王になることはなかなかできることではない。もし、なれたら一番自信になる。守備もしっかり練習し、足を使って捕り、一連の流れでいい送球ができる場面が多くなった。

 ルーキーの時、先輩に声をかけてもらって心が楽になったことがあった。ことしも若い選手がたくさん出場し、自分の経験と重なる場面がある。もう5年目。そういう選手への声かけは増えた。

 見て喜んでもらえることが一番の喜び。プロ野球選手という職業に誇りを持ってプレーしている。野球を始めて間もない子、幼稚園児、小中学生と見てくれる子は多い。すごいなと思ってもらえるような存在に常になりたい。(阪神タイガース内野手)

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