【中田良弘氏の眼】印象的だった阪神・才木の“イメチェン” 坂本とバッテリーを組み始めての変化

 8回二死から交代を告げられ、ベンチを見る才木と坂本のバッテリー(撮影・田中太一)
 8回、降板時に坂本(左)と笑顔で話す才木(撮影・西岡正)
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 「ヤクルト1-8阪神」(24日、神宮球場)

 阪神先発の才木浩人投手が7回2/3を4安打1失点でリーグトップタイ12勝目をあげた。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は、坂本誠志郎捕手とバッテリーを組むことによる「配球の変化」を指摘した。

  ◇  ◇

 前半戦までの印象と違うピッチングだ。先発・才木はフォークの投球比率を減らして直球やスライダーなどで攻めた場面が多かった。カウントで追い込んだ相手打者に『そろそろフォークが来る』と思わせたであろうところで、違う球種で打ち取る投球が印象的だった。

 2ストライクに追い込んでからフォークで空振り三振を狙う投球が特徴のひとつ。ただ、これまではフォークを見極められ苦しむ場面も多々あった。坂本とバッテリーを組み始めた7月26日・DeNA戦からこの日で自身5連勝。この間に配球の変化が見られ、才木自身も『こういう攻め方もあるんだ』と、勉強になっているのではないか。

 もったいないのは不用意な四球。この日で言えば、二回2死から古賀、五回の先頭打者・丸山和に与えた。打順は古賀が7番で丸山和が8番。こういう不必要な四球で球数がかさんでしまう。

 そして四回に村上からソロ本塁打を浴びたボールは初球の直球だった。4番の強打者に対する初球の入り方を、もっと意識できるようになれば一皮むけられる。

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