【岡義朗氏の眼】オーダー大きく替えて臨んだ阪神 まさに守り勝ち、際立つセンターラインの強固さ チームの完成度の高さ示した

 「阪神5-4中日」(19日、京セラドーム大阪)

 阪神は近本光司外野手が今季初めてスタメンを外れて欠場し、大幅に打線を組み替えたが、接戦を制して3連勝で優勝マジックを「21」に減らした。先制された直後の二回にプロ初昇格で即スタメン起用された井坪が、三塁前への内野安打でプロ初安打をマークするなど3得点で逆転に成功。3-3の六回には代打・糸原の決勝の適時打などで2点を勝ち越した。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「まさに守り勝ち。チームの完成度の高さを物語る勝利」と指摘した。

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 近本がスタメンから外れるなどオーダーを大きく替えて臨んだ。レギュラーを休養させつつ、終盤戦、そしてポストシーズンへ向けて若手の対応力、伸びしろを見極めていこうという藤川監督の意図があったと思う。その中でつかんだ勝利は、改めて選手層の厚さを感じさせるものだった。

 一言でいうと、まさに守り勝ちだ。熊谷が見せた四回の併殺プレーと九回のジャンピングキャッチ。中野も五回のダイビングキャッチと六回のベースカバーからの三塁ダイレクト送球。相手に流れが傾くのを阻止する素晴らしい守備だった。八回の坂本の盗塁阻止による三振ゲッツーも含めて、センターラインの強固さが際立っていた。

 スタメン起用された栄枝も2安打を打った。ビーズリーが不調でリードの面ではなかなかうまくいかなかったが、バットでアピールできたことは今後の出場機会につながるだろう。そして六回の代打・糸原の勝ち越しタイムリー。ベテランが少ないチャンスの中で結果を残した。これだけ選手を入れ替えてもマジックをきっちり減らしていけるのが今の阪神。チームの完成度の高さを物語る勝利でもある。

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