阪神・石井 球児超えへ冷静淡々 日本記録39試合連続無失点あと1「いつも通り」で休日返上調整

 トレーニングする石井(撮影・北村雅宏)
 トレーニングする石井(撮影・北村雅宏)
 天候不良で試合中止となり、ファンにサインする石井(撮影・北村雅宏)
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 プロ野球記録の39試合連続無失点まで、あと1試合に迫る、阪神の石井大智投手(28)が11日、雨天中止になったことを受け、マツダスタジアムの室内練習場で行われた指名練習に参加。9連戦の6試合を終え、多くの選手が体を休める中で汗を流した右腕。大記録に向けても自然体で臨む。

 先発投手陣を中心とした指名練習。いつもより人の少ないチームバスから、石井が降りてきた。

 「いつも通りです。基本シーズン中で(体を)動かさない日はない。動いてないと不安なので」

 この日は、9連戦の7試合目が雨天中止となり、チームにとっては恵みの雨だった。広島への移動もあり、全体練習は休みに。ただ、右腕は「野手の皆さんはすごく助かったんじゃないですか。僕としては別にどっちでもよかったです」と、特には気にしていない様子。10日の試合も登板がなかったため「連投が続いてたりしたら(休養として大きい)ですけど。昨日も投げなかったので、僕自身は変わらない」と淡々と語った。

 偉大な存在に肩を並べたばかりだ。9日のヤクルト戦(京セラ)。4点リードの九回に登板すると、1イニングを無失点に抑えた。これで06年に藤川監督がマークしていた、セ・リーグ最長記録となる38試合連続無失点を成し遂げていた。

 次なる記録は“球児超え”でもある、21年に西武・平良が打ち立てたプロ野球記録の39試合連続無失点。あと1試合で、記録達成にも大きな期待がかかるが「あんまり考えてないです。チームが勝てばいいのかなと思います」と、特別意識はせず、目の前の登板に集中している。

 この日はキャッチボールにダッシュ、チューブを使ったトレーニングなどで約1時間、汗を流した。「可動域のチェックをして、筋肉の収縮を入れたかったらウエートを。やっていく感じですかね」。次回登板へ向けて、体の状態を確認する時間にしていた。

 新しいスタイルも見せた。ホームでは、練習中の半ズボン着用が認められているが、ビジターではユニホームでの練習となる。暑さも考慮し、普段は上げていないソックスを上げた。「こっちの方が涼しいんで、ちょっと今日からやりました」。酷暑の中、少しでも快適な格好を模索する。

 大記録目前でも泰然自若の石井。これまでと変わらず、自らの仕事を全うしていく。

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