阪神・大山 今季6度目猛打ショー 7年連続100安打達成、生え抜き5人衆が2年連続そろい踏み
「阪神5-2ヤクルト」(10日、京セラドーム大阪)
佐藤輝の一発の余韻が残る中、阪神・大山も球場を盛り上げた。三回2死、奥川の高めに浮いたスライダーを逃さない。鋭い打球は三遊間を抜けた。
流れを途絶えさせない一打でプロ3年目の2019年から7年連続のシーズン100安打に到達。チームでは100安打を近本、中野、森下、佐藤輝がすでに達成しており、2年連続で生え抜き5人衆が“大台”そろい踏みとなった。ただ、本人は「試合に勝ったので。そっちの方が重要かなと感じます」と淡々と話した。
大山のバットはここから火がついた。五回無死一塁では奥川の初球、149キロ直球を中前へ運んだ。試合前まで奥川に打率・500、1本塁打、4打点をマークしていた好相性ぶりをここでも発揮。好機を拡大し、3点目につなげた。
さらに1点を返された直後のチャンスでは「取られた後だったのですぐ返したいと思っていた」と勝負強さを発揮した。六回2死三塁で、石原のカーブにうまく合わせ、バットを振り抜いた。打球は左翼線を破る適時二塁打に。貴重な4点目を追加し、「何点あっても分からないのが野球なので。そういう意味ではああいった1点も大きいと思う」とうなずいた。
7月5日・DeNA戦以来、今季6度目の猛打賞をマーク。八回無死二塁では「追い込まれたんで最低限というか自分の中でありました」と一ゴロで進塁打とし、チャンスを拡大した。「次の1点っていうのもすごく大きいと思うので、今日だけじゃなく、また明日からも試合があるので、そういう気持ちを忘れずにやっていきたい」。何よりもチームの勝利を考える男がこれからも快音を響かせていく。
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