阪神・ドリス 6年ぶり1軍マウンドに聖地沸いた「うれしさがすごくこみ上げてきて」魅せた最速151キロ
「阪神3-6広島」(31日、甲子園球場)
6年ぶりに虎色の大歓声を浴びた。「おかえりなさい!」。九回のアナウンスで以前より座席が高くなったリリーフカーから、恥ずかしそうに会釈をして現れる。阪神のラファエル・ドリス投手が甲子園に帰ってきた。
「登板を告げられた時に、やっぱりうれしさがすごくこみ上げてきて。グラウンドに立った瞬間もたくさんの声援があった中で、すごく興奮した状態でうれしかったよ」
。2019年9月29日の中日戦以来となる聖地のマウンドに立ち、待っていた梅野とグータッチ。投球練習の1球1球に歓声が注がれた。
まずは小園と対峙(たいじ)。5球目の落ちる球で空振り三振を奪う。続く末包は全てツーシームで攻め四球を与えたが、坂倉を一ゴロ、モンテロを遊ゴロに抑えてクリーンアップからの打順をゼロに抑えた。
気持ちが高ぶる入団後初登板。「興奮してフォアボールも出してしまったけど、そこから落ち着いて投げられたよ」。37歳になった最年長助っ人は冷静さも忘れなかった。最速151キロを計測し、「集中力を切らさずに1イニングをしっかり投げられてよかった」とうなずいた。
計17球のうち、ツーシームが12球を占めた。「いろいろ試しながらその時に応じて、どんないい球があるのかっていうのを探りながらやっていきたい」と直球とフォークを駆使して打ち取るかつてのスタイルからイメージチェンジ。NEWドリスでファンを魅了した。
22日に阪神との契約が発表された右腕。「絞った方が動きが良かった」と復帰のために1カ月半で9キロも体重を落とし、並々ならぬ覚悟で戻ってきた。ウエスタンでも2試合連続無失点と上々の結果を残して上がった1軍の舞台だ。
ブルージェイズなどメジャー経験もある。ただ、「それ以上のファンの人が迎えてくれて。なんとか彼らのためにって思いも、こうやって戻ってきて結果をしっかり出したいなって」。虎党とチームメートと迎える歓喜の瞬間へ頼もしい助っ人が帰ってきた。
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