阪神・近本が首位打者浮上 後半戦初マルチ 鯉キラーぶり発揮!対戦打率・393「明日もしっかり」

 「阪神1-0広島」(29日、甲子園球場)

 近本は右に左に快音を鳴らした。後半戦も広島キラーぶりを発揮。先制点の起点となった。試合前まで今季広島戦では打率・393。床田には今季対戦打率・400と好相性を誇っていた。

 それでも「何投げて来るかわからないので。ストレートか変化球。そのへんをどう対応するかだと思っている」と他の投手と変わらない意識で打席へ。初回先頭、4球目の高め直球を逃さない。三遊間への打球は、逆シングルで捕球を試みた遊撃・矢野のグラブをはじき左前へ。試合を決める1点につながった。

 勢いは止まらない。二回2死一塁では追い込まれてから内角高め直球を右前打に。後半戦初の2安打で打率・290にまで上昇。広島・小園と中野を抜いて一気に首位打者に躍り出た。

 ただ、七回1死一、二塁で中飛に倒れたことに「追加点っていうところも…。先制だけじゃなくて」と反省も忘れない。それでもチームは後半戦に入り3連勝と優勝に向かって突き進んでいる。「しっかりカード頭、週頭をとれたので、明日もしっかり自分たちの野球ができるように頑張ります」。虎の切り込み隊長として、勝負の夏場も安打を量産していく。

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