夏場は苦手だったはずの阪神・大竹 今年は違う!二つの要因とは 「意識」と「練習」の緩急で“克服”
「阪神1-0広島」(29日、甲子園球場)
マウンドで絶叫する姿が実に絵になる。阪神は“鯉キラー”の大竹耕太郎投手(30)が7回無失点で6勝目を挙げ、チームとして1981年以来、44年ぶりの対広島9連勝となった。後半戦負けなしの3連勝で、貯金も今季最多を更新する「21」に。中日が勝ったため、優勝マジック点灯は30日以降にお預けとなったが、2年ぶりの覇権奪回に向けて、さらに加速していく。
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夏場は苦手…なはずだったが、今年の大竹は違う。昨季まで自身で課題と話していたように、昨年の8月は防御率5・40で23年の7月は4・12、8月は4・41とはっきり数字に表れていた。しかし今季の6月は防御率1・76、7月は0・44と好成績。二つの要因が今年の左腕を変えた。
「何も意識しないことです。夏だから疲れるって自分で決めつけるから疲れる。何も変えないこと」。野球の練習だけでなく日常生活でも、マイナスの意識を持たない。
もちろん気持ちだけではない。「シーズンを見越した体作り」と、1月の自主トレでは走る量を増やすなど、年々パワーアップした練習メニューをこなす。
シーズンに入ると練習の“重さ”を直感で調節する。「不安になって練習しすぎるパターンが多いので、今の自分に必要なことは何か見極めて」。登板前日や当日は誰よりも長く独自の練習を行うが、翌日は早めに切り上げる。日々の意識と緩急を明確にした練習内容で夏を“克服”することに成功した。(デイリースポーツ・和泉玲香)
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