【西山秀二氏の眼】審判に影響されないリリーフ陣の強さ 阪神ブルペン陣の力
「巨人1-2阪神」(20日、東京ドーム)
今季巨人戦勝ち越しを球宴前に決め、2連勝した阪神。先発のジョン・デュプランティエ投手が3回5四死球で無失点のまま降板。四回以降は継投でリードを守った。デイリースポーツ評論家・西山秀二氏は「タイガースの強みのひとつ」を解析、ベンチの継投策とブルペン陣の力を評価した。
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リリーフ陣のボールの強さ、変化球のキレでつかんだ勝利といえる。両チームに対して少し厳しめと思われた球審のストライク判定であっても、各自がゾーンの中で勝負できるボールを持っているからこそ巨人打線を抑えられた。
球審によっては、ゾーンの四隅など際どいコースに対してストライク、ボールの判定が分かれるケースもある。厳しめの傾向と分かれば自然と真ん中付近のコースで勝負することが多くなる。先発・デュプランティエは5四死球など制球に苦しんで3回で降板。それでも、リードしている状況で、勝ちきるために決断したベンチの継投策が効いた。
イニングまたぎの湯浅をはじめ及川、石井にはストライクゾーンの中で抑えられる球威と変化球が武器。だから審判のタイプにも影響されない。最後を締めた岩崎は経験豊富。投球比率でチェンジアップを多めにして緩急を使ったピッチングが光った。
後ろのピッチャーもタイガースの強みのひとつ。ブルペン陣の力が発揮された勝利だ。
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