阪神・大竹 マツダ負けなし9連勝 “大雨さん”発揮!開始30分遅延もなんの 「粘れた」5回2/3を1失点

 「広島1-3阪神」(9日、マツダスタジアム)

 雨上がりのマウンドで“鯉キラー”が持ち味を発揮した。大のお得意さまである広島を相手に、阪神・大竹が六回途中1失点で今季5勝目。「ランナーは出してしまいましたが勝ち越されることなく、最少失点で粘れたことは良かったと思います」。これで広島戦はプロ通算12勝1敗、マツダスタジアムでは10戦9勝負けなしと抜群の相性が光る。

 練習後に降り出した激しい通り雨の影響で、試合開始が30分遅延。それでも、登板日に雨に見舞われることが多い雨男だけに、ポジティブに考えた。「雨が降った時点で『もう今日は俺の日だな』って。そんぐらいの気持ちで投げれば、何も問題はなかったと思います」。初回から緩急織り交ぜた投球で三者凡退。チーム10連勝へ向けて好スタートを切った。

 二回に自身15イニングぶりの失点を喫したが、流れは渡さなかった。ただ、六回に2死一、二塁のピンチを招く。続くモンテロには5月18日の対戦で来日初アーチを許していたこともあってか、湯浅へ継投に。「余力?ありました」というだけに、84球の好投には悔いも残った。

 この日の練習では矢の形をした器具「フレーチャ」を投げるなど、独自の最終調整をこなした。ローテ投手として1週間の調整には、大竹流を見せる。登板3、4日前には、温かい湯船やサウナと水風呂での交代浴を取り入れる。「練習的には追い込む日なので。血流が良くなるし、疲労回復にもなる。長時間はやらないです。だるくなっちゃうので」。培った経験から見つけた最適の調整方法で準備を進めて、白星につなげている。

 先発としての責務を果たしてゲームを作り、球団69年ぶりの「10試合連続2失点以下」へ導いた。「みんないいから自分も、っていう気持ちでやってると思うんで、いい相乗効果は感じます」。頼れる仲間たちと刺激しあうことで、快進撃を続ける猛虎はさらに加速する。

 ◆大竹、マツダで10試合登板で9勝 対広島で通算12勝目(1敗)を挙げた大竹。抜群の相性の良さを誇るが、さらにマツダスタジアムに限れば、負けなしの無双状態だ。阪神へ移籍した23年に4試合登板して4戦全勝。24年は4試合に投げて3勝をマーク。そして、今季が2試合登板で2勝。10試合登板して9勝0敗、防御率1.05というパーフェクトな戦績を残している。

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