阪神・藤川監督 リクエスト成功「良い判断に覆った」 巨人に2連勝「流れ悪くない」

 「阪神1-0巨人」(2日、甲子園球場)

 阪神は森下の“神生還”が勝敗を分けた。劇的シーンを目の当たりにして熱気が高まった虎党とは対照的に、藤川監督は冷静に白星を受け止めた。「最後の九回表を抑えるという作業はすごく大変ですからね。あそこで締め切れたからこそ、森下のいいタッチが生きたというゲームですから」。岩崎のクローザーとしての仕事に賛辞を向けた上で、森下の執念のプレーを評価した。

 八回2死走者なしからもぎ取った決勝点。「今まで3番、4番がジャイアンツ戦でホームランを打ってきていることがあって、少しずつストライクゾーンからそれていった」。森下と佐藤輝が価値ある連続四球を選んだからこそ、勝機が生まれた。1度は下されたアウト判定に、迷いなくリプレー検証を求めて、「こちらからはなかなか見ることはできないですから、リクエストをして、こちらに良い判断に覆ったというところですね」と振り返った。

 継投策が実った前夜に続く巨人戦連勝で、交流戦明け2カード連続勝ち越しとなった。「流れは悪くないかなと思いますね。昨日投手を数多く使って、今日の場合であれば、大竹に2アウトランナーなしという形で回って、もう1イニング(八回を)いけて。こちらの投手陣を使うことなく」。納得の形でつかんだ勝ち星。7月の進撃へ、まずは今季2度目の巨人戦3タテを決める。

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