【岡義朗氏の眼】〝配球の妙〟を感じさせた坂本の好リード 阪神リーグ最多16度目完封勝ち
「ヤクルト0-2阪神」(28日、神宮球場)
阪神がリーグ最多16度目の完封勝ち。先発のデュプランティエは7回3安打無失点、7奪三振の力投で4勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は坂本のリードについて「〝配球の妙〟を感じさせた」と称賛していた。
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デュプランティエは立ち上がりからテンポの良い投球でストレート、スライダー、チェンジアップを主体にヤクルト打線を封じ込んだ。
そして、球数が70球を越え、球威も落ち始めた六回からは、そこまで投げていなかったカーブが新たに加わった。先頭の代打・岩田をカーブで一ゴロに仕留め、続く並木も泳がせて三ゴロに打ち取るなど、打者の反応を見ても明らかに面食らっている印象を受けた。
そこがリードする坂本のうまさでもある。投手の状態を見極め、また相手打線も三回り目に入ることなども勘案し、より大きな緩急をつけることで打者の目先をかわした。“配球の妙”を感じさせたし、そのリードを信じて投げきったデュプランティエも素晴らしかった。バッテリーの信頼関係が好投につながった。
バックもきっちりと守った。特に七、八回の二つの併殺プレーはとても大きかった。改めて二遊間の強さを感じた。打つべき人が打って、堅い守りで試合の流れも手放さなかった。前日のサヨナラ負けの嫌なムードも吹き飛ばすナイスゲームといってもいいだろう。
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