「ウエスタン、阪神６－０中日」（２７日、日鉄鋼板ＳＧＬスタジアム）

　鮮やかな打撃で再昇格に向けて結果を示した。２軍調整中の阪神・木浪聖也内野手（３１）が降格後、初適時打。「いろいろ試しながらやっている。それが良い形で結果として出て良かったです」と振り返った。

　１点リードの六回無死一、三塁。２番手・三浦の２球目の直球を捉え、左前適時打。２試合連続となる打点をマークした。「受け身にはなりたくないので思い切っていこうと課題を持ってやっている」。初球から果敢に振っていき、２球目に結果を出した。八回にも左前打を放ってマルチ安打も記録した。

　平田２軍監督は先制の場面となった四回の打席に言及。「勝負強さはもちろん。目立たないところでも自己犠牲をしているのが木浪らしい。若手の見本になる」と無死二塁から放った一塁への進塁打を高く評価した。

　１軍の遊撃を守り続けてきた木浪だが、向上心は衰えない。「全ては試合で結果を残すため。課題を持ってコーチの方に教えていただいて、いろいろと試している段階」。さらなる高みを目指し、１軍の舞台へ返り咲く。