阪神・中野が全体練習合流「全然、問題ないです」 後輩右腕に「リーグ再開後も津森は腕を振って投げられる」

 阪神の中野拓夢内野手(28)が24日、甲子園球場の室内練習場で行われた全体練習に別メニュー調整ながら参加した。22日のソフトバンク戦(甲子園)で頭部死球を受けて途中交代。病院を受診し、「頭部打撲」と診断されていたが「全然、問題ないです」と軽症を強調した。

 あいにくの雨空も、室内練習場に笑顔の中野が帰ってきた。個別アップからキャッチボールと軽めの動きだったが、25日からは全体練習に合流予定。「確認した結果、問題なく動いている」と不安は取り除いた。

 相手の津森は東北福祉大の後輩。150キロの直球が引っかかり、頭部に直撃した。自力で立ち上がった後には津森に向かって、手を挙げて“大丈夫”とアピール。試合後にもすぐに連絡を取り合ったという。

 「すぐに連絡が『すみませんでした』と来ました。もちろん津森も当てたくてやっていたわけではない。『大学の先輩と対戦できるというのもあって、少し力が入りました』ということも言っていた。そこは真剣勝負ですし、自分も後輩から打ってやるという気持ちもあった。その結果なのでしょうがないです。自分が『大丈夫』という言葉をかければ、安心してリーグ戦再開後も津森は腕を振って投げられると思う。しっかりケアの言葉も入れながら、返事はしました」

 真剣勝負の中で起きたアクシデント。後輩のメンタルを気遣った。死球の後の仕草も津森を思ってのこと。「すごく申し訳なさそうな顔をしていたと聞いたので、その場で大丈夫と伝えてあげることが一番。そういった意味でああいう仕草になった」。どこまでも優しい男だった。

 練習は残り2日。「チームとしても個人としてもやるべきことは、この期間である」。打率・306はチームトップ。頼りになる選手会長は不屈の闘志で、リーグ戦再開後も全力プレーを続ける。

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