阪神・藤川監督 クリーンアップ11打数無安打「普通にやってくれればいい」 泥沼7連敗も2位2・5差まま

 「阪神1-3ロッテ」(17日、甲子園球場)

 阪神は本拠地・甲子園に戻ってきても勝てなかった。連敗の重圧か。この夜も重苦しいムードがチームを覆う。今季最多4万2640人の観衆が見守る中、泥沼の7連敗。試合後、藤川監督は厳しい現実を受け止めるように口を開いた。

 「まあ普通にやることですよね。とにかくね。自分たちは一回は経験しているけど、何かこう、普通にやればいいっていうところが。まあ、それに尽きますね」

 プロ初先発の20歳・木村から三回に1点を先制したが、2点目が遠い。五回は1死二塁から近本、中野が凡退。七回に逆転を許すと、もう反発力は残っていない。2番手・高野脩、横山、鈴木、中森のリレーに無得点に封じられ、スコアボードに無情のゼロが並んだ。

 「遠征の時からチャンスになると力が入りすぎたりするというところで、いつも普通に普通にとは言うんですけど、まあまあ、それを我慢して待つというところですね」

 深刻だったのは頼みのクリーンアップだ。3人で11打数無安打。中でも佐藤輝は24年7月12日・中日戦以来となる今季ワースト4三振。ストライクゾーンの広さに苦しみながらも「それはどうしようもない。切り替えて?そうですね」と言い訳にすることはなかった。

 指揮官は「(結果が)出たり出なかったりするのが野球ですからね」と3人の心情に寄り添いつつ、「本当に普通にプレーヤーとしてやっていけばいいんじゃないかなと思うし、それで構わない。全然普通にやってくれればいい」。重圧を払いのけるように、会見では「普通」というフレーズを七回も用いた。

 気温30度を超した中、練習中はいつもの二塁後方ではなく、ベンチで談笑しながらナインの動きを追った。苦しい時こそ、原点に立ち返りたい。幸い2位・DeNAも敗れ、2・5ゲーム差のままだ。「心を鍛えて強くなっていけばいい」と指揮官。まずは一つ勝ちたい。

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