阪神・佐藤輝 祖母に見せた起点の一打 延長十回は好守も披露

 9回、右前打を放つ佐藤輝(撮影・西岡正)
 9回、右前打を放つ佐藤輝(撮影・金田祐二)
 10回、村林の打球を好捕する佐藤輝(撮影・西岡正)
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 「楽天5-4阪神」(14日、楽天モバイルパーク)

 降りしきる雨の中で打って守った。阪神・佐藤輝明内野手が応援に来てくれた祖母の前で奮闘を見せた。結果は連敗となったが、一時同点に追いつく起点の一打を放った。

 1点を追う九回。先頭で打席に入り、元チームメートの加治屋と対峙(たいじ)。フルカウントまで粘って、高めに浮いたフォークを右前にはじき返した。4試合連続安打とし、代打・糸原の押し出し四球につなげた。

 前夜に続いて、この日も父方の祖母が宮城県村田町から球場に駆けつけた。4打席目まで快音がなかった中での一本となって「良かったです」と振り返った。

 延長十回は好守も披露した。1死から村林が放った右前に落ちそうな球をスライディングキャッチ。水しぶきが上がり、ぬれたユニホームの色が変わるほど雨脚は強まっていた。一本の安打も許したくない展開でのファインプレーに大きな拍手が送られた。

 今季最長ゲームとあって「遅い時間までお疲れさまです」と報道陣をねぎらった主砲。「明日も打てるように頑張ります」。4番の一振りで悪夢を終わらせたい。

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