阪神・才木 交流戦男や!23年から負けなし6連勝 8回0封で白星発進 セ・パ首位対決制した
「日本ハム0-1阪神」(3日、エスコンフィールド)
「日本生命セ・パ交流戦2025」が開幕し、阪神は8回を4安打無失点に抑えた才木浩人投手(26)から石井大智投手(27)につなぐ完封リレーで、日本ハムとのセ・パ首位対決を制した。貯金を今季最多の「11」とし、3試合連続完封勝利は球団最長記録に並んだ。この日、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が89歳で死去。他球場と同様に試合前に黙とうがささげられた一戦で、藤川阪神が圧巻のパフォーマンスでファンを魅了した。
1点も譲らない。思い切り腕を振り、清宮幸のバットが空を切る。才木は2度の力強いガッツポーズとともに地面に向かってほえた。「ゼロで帰ってこられるように。勝負どころだと思って心臓に悪いなと思いながら投げていたんですけど、なんとか抑えられて良かった」。8回4安打無失点。幾度のピンチを乗り越え、北の大地を訪れた虎党を沸かせた。
1-0の八回1死二塁。矢沢に右翼ポール際ギリギリのファウルを打たれる場面もあったが、フォークで空振り三振。続く水谷は3球連続でボール球を投じた後に申告敬遠で2死一、二塁となった。
この試合3度目のピンチ。「もうあまり考えてなかった。清宮くんで、なんとかここで切りたい」。直球でじっくり攻め、最後はフルカウントから高めの150キロで空振り三振。大歓声を浴びながら、大きな笑顔でナインらとハイタッチを交わしてベンチへ下がった。
交流戦は23年から負けなしの6連勝。通算8戦6勝1敗と圧倒的。四回までは無安打無失点と完璧な投球を見せた。五回は1死満塁、六回は2死二塁と得点圏に走者を置いたが、スコアボードに0を並べ続けて“交流戦男”の本領を発揮。5月20日の巨人戦から23回1/3連続無失点とした。
今年から四六時中ともに過ごす“相棒”が才木の疲労を軽減している。左腕の付け根に黒いバンドを巻いて、心拍数などの計測値からストレス数値を測るストレス数値測定機器。体を動かした後はもちろんのこと、休日でもスマホのアプリから逐一チェックしている。「疲労がたまりにくくなった」と体もメンタルもケアできている。
これでチームは今季12度目の完封勝ち。球団タイ記録となる3試合連続での完封勝利となった。「最高ですし、この球場がいい球場なので本当に素晴らしいところで野球をさせていただけていると感じました」と才木。「今日僕は完封できなかったので、完封しとけって言っときます」とジョークも交えて2戦目の先発・門別へバトンを託した。
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