交流戦快幕弾だ!阪神・森下 2年前の日本ハム・古林撃ち再び 日本S見据え「嫌な印象与えられるように」
阪神・森下翔太外野手(24)が2日、札幌入りし、3日から始まる「日本生命セ・パ交流戦2025」への意気込みを語った。3日の日本ハム戦の先発・古林睿煬からは23年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で本塁打を放った経験がある。それ以来の対戦となる右腕を再び打ち崩して首位対決を制し、日本ハムに嫌なイメージを植え付ける構えだ。
この上ない対戦相手、シチュエーションに闘志を燃やした。森下は待ちきれない様子で声を弾ませた。
「勢いのあるチームだし、自分はエスコン初めてなので、楽しみにして交流戦に入りたい」
初戦から日本ハムとのリーグ1位同士の対戦。個人としても心待ちにした舞台だ。23年は日本ハム戦の前に2軍降格したため、エスコンフィールドでプレーするのは今回が初めて。そして初戦の相手先発にもさらに気持ちが高まる。「全体的に抑えられて、テンポ良く投げられたので、いいピッチャーという印象がある」。そう語ったのは古林睿煬。今季から新加入した台湾出身の右腕だが、実はもう攻略済みだ。
23年の「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」での台湾戦で、日本代表は六回1死まで完全に抑えられるなど、古林に苦戦。そんな中、森下が七回1死で右腕の150キロ直球を左翼席への先制ソロとし、勝利を導いた。
森下は「真っすぐが思いの外強くてコントロールも良かった印象がある」と思い返す。ボールの威力から“火球男”の異名を持つ古林。5月11日の楽天戦でマダックスを達成するなど、強敵であることに変わりはない。
実は同じ00年生まれでもある2人。「台湾は強い。その中でエースなので実力はすごい」とリスペクトしたが、自身も負けていない。1日の広島戦では先制8号2ランを含めた猛打賞の活躍。「日本に来てどうなっているか分からないけど、一番は真っすぐが打てないと厳しいという感じになる」と勢いそのまま、2年前を再現するように直球を打ち崩す。「自分だけじゃなく束となっていきたい」とチーム一丸で序盤からゲームの主導権を握りたい。
普段、対戦機会のない投手と戦う交流戦。「日本シリーズかどっかで当たったときに、嫌だなという印象を少しでも与えられるような内容にしたい」と森下の視線はすでに秋に向けられている。「交流戦をどれだけ勝ち越すか、いい成績を収められるかで、交流戦が終わった後のシーズンも優位に進められると思う。他の結果というより自分たちの勝ちにこだわっていきたい」。まずは日本ハムを倒して弾みをつけ、歓喜の秋へ向かっていく。
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