阪神育成2位・嶋村 独立リーグ戦で恩返しの奮闘 高知時代にバッテリーを組んだ元阪神ドリスと談笑
「2軍練習試合、阪神1-2独立リーグ連合」(27日、甲子園球場)
自らを育ててくれた独立リーグへ、恩返しを果たした。阪神育成ドラフト2位の嶋村(四国ILp高知)が七回の守備から途中出場。唯一の得点となる右犠飛を放った。
七回1死二、三塁でこの日初めて打席に立った。「チャンスだとか関係なしに自分のスイングをしようと思った」。初球のカーブを振り抜くと、打球は強く高く上がった。三走・井坪は悠々と本塁生還。最低限の仕事を果たした。
守備でも魅せた。八回2死二塁では素早い送球で三盗を阻止。甲子園のスタンドからは歓声が湧き起こった。
試合前練習では、かつて高知でバッテリーを組んでいたドリスと談笑。「ちょっとやせたね」とドリスから突っ込まれるなど、たわいもない会話を楽しんだ。
平田2軍監督は「1打席だけど、バッティングの内容があったのは嶋村くらいじゃない」とたたえた。「これからもまた技術を磨いていこう」と嶋村。最初の恩返しとなる3桁背番号からの卒業へ向けて、励みとなった一戦だった。
◆嶋村 麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年7月13日生まれ、21歳。高知県出身。177センチ、90キロ。右投げ左打ち。捕手。高知商-四国ILp・高知を経て、24年度ドラフトで阪神から育成2位指名。四国ILpでは23年に捕手、24年は指名打者としてベストナインに選出された。25年4月19日のウエスタンリーグ・広島戦(SGL)で2軍公式戦初出場。同22日のオリックス戦(杉本商事BS)で初安打を放った。
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