阪神・ドラ1伊原 森下に感謝星 6回1失点降板後逆転で3勝目「野手の方あってこそ」

 「阪神3-1広島」(18日、甲子園球場)

 ベンチで立ち上がって大きく手をたたいた。阪神のドラフト1位・伊原(NTT西日本)が叫びながら喜びを爆発させた。1点を追う六回の攻撃で代打を送られたが、森下の適時打で逆転。3勝目を手にして「一生懸命投げるだけなんですけど、野手の方あってこそ。野手の方に感謝したい」とチームメートに頭を下げた。

 四回は好守にも助けられた。1点を先制され、なお2死三塁。坂倉に捉えられた飛球は右翼へ伸びた。「捕ってくれ」-。森下がフェンスにぶつかりながらも見事に捕球。「いつも本当にいいところで打っているし、頼れるところはある。これからも切磋琢磨(せっさたくま)できたら」と同学年に惜しみない賛辞を贈った。

 前回11日の中日戦は5回2/3、4日のヤクルト戦は6回1/3とイニングを投げ切れなかった。この日はボール先行だった立ち上がりの投球を立て直し、6回1失点で無四球にまとめた。「本当はもっと長いイニングを投げて貢献したい。とにかく6回を投げ切れたのは良かった」と一息ついた。

 先発としてローテを回り始めて約1カ月。伊原にルーティンができた。登板翌日もしくは休日となる登板2日後は、気分転換と疲労回復のため銭湯へ行く。「体の疲れを取るのと一緒に、心も体もリフレッシュする」と2~3時間は滞在する。

 大商大時代から銭湯にはよく通った方だったと言うが、「登板前日だと体が軽くなりすぎちゃう」と次回登板までの間でのベストタイミングを見つけた。2軍の寮生らと行くことが多く「行ける時は誘うようにしています」と集合をかける。「(銭湯に)行けない時は寮のサウナに入っています」。“風呂パワー”でのリフレッシュが好投の秘訣(ひけつ)だ。

 2度目となったお立ち台では同学年の森下と仲良く肩を並べた。「今日は守備に打撃にありがとうございました!」。面と向かって一礼し、場内はどっと笑いに包まれた。防御率1・45と安定感は抜群。チームの勝利へ、謙虚な左腕は腕を振り続ける。

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