捕手登録の阪神・中川勇斗が昨秋から挑戦中の左翼で好プレー連発 五回にプロ初安打でガッツポーズ連発
「巨人1-7阪神」(6日、東京ドーム)
プロ初スタメンとなった阪神の中川勇斗捕手が、左翼の守備でファインプレーを見せた。
二回1死一塁から、才木の直球に詰まった長野の打球は、内野と外野の間に落ちようとしていた。一直線に前進した中川。打球との距離感を図り損ねたのか、途中で一旦スピードを緩める形となったが、バックハンドで懸命のダイビングキャッチ。グラウンドすれすれでグラブに打球を収めると、マウンド上の才木は中川のファインプレーに拍手を送り、笑顔で見つめていた。
三回にも左翼ファウルグランドに上がった泉口の打球に対してフェンスを恐れることなく猛ダッシュし、フェンス際で華麗なスライディングキャッチを決めて才木を守備で援護した。
打撃では初回2死二、三塁で巡ってきた第1打席で、井上の低め変化球をしっかりと見極めて四球をもぎ取り、チャンスを拡大。五回1死の第3打席では、三塁線を襲う痛烈な打球を放ち、浦田のグラブをはじいた。中川は懸命のヘッドスライディングでセーフを勝ち取り、オーロラビジョンに安打を示す「H」のランプがともると、何度もガッツポーズを繰り出し、喜びを爆発させていた。
高卒4年目の中川は本職の捕手だけでなく、左翼、三塁にも挑戦している。「幅が広がる。どのポジションも同じくらいできるように」と出場機会を増やすため、前向きに乗り組んでいた。
今季はウエスタンでは20試合に出場し、打率・244、2本塁打、5打点、出塁率・360の成績を残し、4月28日に今季1軍に初昇格した。
◇中川 勇斗(なかがわ・はやと)◇2004年1月27日生まれ、21歳。愛知県出身。172センチ、75キロ。右投げ右打ち。捕手。京都国際高では3年時に春夏連続で甲子園に出場。21年度ドラフト7位で阪神に入団。23年5月に1軍初昇格。高校通算18本塁打とパンチ力を秘める打撃が魅力。
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